24年11月中旬。足下を見ながら何か撮れるものないかな~と思いながら歩いていたところ、小さく黄色いものが目に留まりました。
…コナスビだ
大きさ1cmくらいかな?小さい花です。
特徴をざっと上げると、
②花弁(花びら)が5枚、先が尖っている
③葉っぱはスプーンのような形状で、よく見ると産毛が生えている
④花弁と花弁の隙間から細い『がく』が見える
野草で黄色い花というとかなり種類があります。その中でもコナスビは星のような形状をしているので比較的わかりやすい(因みに、『ナスビ』と名が付いているのは『ナスのように実が成る』からだそうで、花は似てないです)
……ん~~~でもアレ……?コナスビ何で今咲いてるんやろ……
本来、コナスビって春に咲く花のはず……。実際自分が今まで撮影した写真だと早くて3月、あとは5~6月といったところでした。秋は本来咲く時期じゃない。
おそらくですが、今年は一旦気温は下がったものの11月にしてはまた気温が高くなったので、その関係で咲いてしまったんじゃないかと思います。
こういうのを『狂い咲き(くるいざき)』って言うね
本来咲かないはずの時期に咲いてしまうのが『狂い咲き』。その名の通り、『花が咲く周期(メカニズム)が狂う』と覚えておけばいいのかなと思います。よく知られているものの例だと『桜』でしょうか。22年10月、桜が咲いていると耳にして見に行った記憶があります。といっても春みたいにパァッと咲くわけじゃなく枝先のほうにちょこちょこと咲いてる感じでした。
『狂い咲き』という用語としての注意点として『たくさん咲くこと』と勘違いしてしまうこと(というか実は自分が感覚的にそう捉えてしまいがちで……)。たくさん咲くのは『乱れ咲き(みだれざき)』。でもこれも寄せ植えなどいろんな種類の花のことを指すようで、結局同一の花がたくさん咲くものに一番当てはまるなら『咲きこぼれる』とかそっちの表現なのかなと思います。たぶん他にも言い換えれば当てはまるものがあると思うのでもっと深掘りしたい場合は辞書など引いて確認してみると面白いんじゃないでしょうか。
こういうのがあるから言葉って面白いんよね
……と、話は逸れましたが。
一見『コレって今の時期に咲かない花じゃない?』と思っても、実は狂い咲きで時季外れに咲いてしまっていることがあるよ、という例でした。最近は気温の起伏が激しいのでほかの花でもそういうのがあるかも。