丸い目の模様がある小さい蝶、ヒメジャノメ

昆虫

22年6月。外に出て花や虫を探していたところ、このような蝶を発見。

ジャノメチョウ

ジャノメチョウというのは名前の通り『蛇(ジャ)の目』、つまりヘビの目に似た模様が付いている蝶の仲間

その頃は『ヒメウラナミジャノメ』という蝶をよく見かけていたため、今回もソレだろうな~と思いながら一応デジカメで写真だけ撮影。そして夜、ファイルに入れようと改めて見てみたところ、

……ん?何か違うなコレ

模様に違和感。

ヒメウラナミジャノメ(22年4月)裏側

ヒメウラナミジャノメはコレ。

……比べてみたら、模様が全然違いました。ということは別のジャノメチョウです。

調べ直したところ、今回のは

『ヒメジャノメ』

という種類でした。

違う箇所を例として簡単に描きだした画像は以下の通り↓

確かに目玉模様はあるんですが、数やサイズが異なります。

ヒメジャノメは比較的大きなサイズの模様が前翅と後翅(※前翅は上の羽、後翅は下の羽の意)に各1個、あとは小さい模様です。今回描き起こした1枚目のイラストの基の写真だと、小さい模様は少し掠れていて見づらい印象でした。おそらくその辺は個体差があるんじゃないかと思います。

ヒメウラナミジャノメは前翅に大きな模様が1個、後翅に少し小さい模様が5個あります。この5個の模様はサイズが大体同じくらいなので割とインパクトがあります。

また、ヒメジャノメは縦に白っぽいラインが1本入っている一方、ヒメウラナミジャノメは羽全体に波立ったような模様が入っているのが特徴。

『羽の裏に波模様がある』から『ウラナミ』ってコトね……

総合すると、ヒメジャノメのほうがヒメウラナミジャノメより見た目がシンプルというか、すっきりした印象を受けます。

両方『ヒメ』と名前が付くだけあって小さいんで、肉眼だと判別はなかなか難しいかもしれません。特に日陰とかだと分かりづらいと思います。また、写真は無いんですが羽の表側は裏側よりも似ているようです。

もし分からない場合はデジカメやスマートフォンのカメラなどで撮影して拡大してみるのもいいと思います。

実は個人的にヒメジャノメを見たのがこの1度きりというか、ジャノメチョウ自体を22年から見てないです(※24年12月現在)。全くいないなんてことはないはずだし、たぶん自分がこの時期と比べて外で撮影する頻度を減らしたのが原因かなと思います。それか育ててる花のレパートリーが変わったのでそれもあるのかも。

その時は『いつものがいる』と思い込んじゃってそれ以上粘らなかったのもあって、羽の表側の撮影ができなかったのが今でも心残りなんよね……まあちょっと距離遠かったのと場所的に角度が限られてたから粘っても撮れたかどうかはわからんのだけど

春頃になったらまた見かけることもあるだろうし、暖かくなってきたら探してみようと思います。

★因みに同じヒメウラナミジャノメでも個体によっては模様が繋がっていたり離れていたりと少しずつ違いがあるようです。こちらで簡単に図解してますのでご興味ありましたらどうぞ↓

★オレンジ色で目玉模様の蝶だとこういうのもいます。ジャノメチョウと比べると派手で目立つ↓

大きい目玉模様~タテハモドキ~
タテハモドキ。大きい目玉模様が特徴的なオレンジ色の蝶。夏の個体は羽の裏にも模様があります。秋または春の個体は裏に模様はなく地味な一方、羽が出っ張った形をしててこっちはこっちで印象的。
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