『ドクダミ』~驚異的な繁殖力を持つ野草~

ドクダミ 植物

道ばたで、このような雑草を見かけることがあります。

ハート型の葉で少し淵が赤~紫色をしているこの草。

ドクダミ茶などでおなじみ『ドクダミ』です。

花が咲くとこんな感じ↓。

あまり植物について知らない場合でも、たぶん漢方やお茶関連で聞いたことがあるという人がほとんどじゃないかと思います。

そこまで珍しい草ではないので、普段見かけないという方も近所を歩いたときよくよく見たら生えてるかもしれないし、ちょっと遠出するとふとしたときに見つけることができるかもしれません。

日陰になりやすい場所のほうが見つけやすいかも?

名前に『ドク』と入っているのでちょっと毒のイメージがあるのですが、毒はありません。

…が、これにちょっと似た花で『シラユキゲシ』というものがあり、そちらは毒があるので触るのは避けたほうがいいです。葉の形が全然違いますが、茂って混ざっているとわかりづらいので注意。

※シラユキゲシのほうがおそらく咲く時期は早いのであまり被ることはないと思います

さて、薬草としても煎じて飲むのにも使えて可愛い花であるドクダミなのですが、ちょっとネックな点もあり。

それはタイトルにも書いたとおり、

『繁殖力がかなり強い』

…ということ。

種が飛ぶので、全然関係の無いはずの場所からニョキニョキと生えます。

そして、根っこの長さ↓

根っことは言ったのですが正確には茎(地下茎)。かなり長いです。

上のものはまだ小さい段階のものを抜いて写真を撮ったのを元に描いていますが、土に潜っている部分の長さは実に3倍ほどでした。しかも、下がちょっとちぎれたのでもう少し長かったはず。

生えて間もないくらいならともかく、このくらいまで成長しているものは既に根が長くなっています。土の硬さにもよるでしょうが、草むしりで取る場合は手だけでやると高確率でちぎれます。因みに上のものは耕してある花壇に生えてしまっていたため作業用手袋をした手で土をかなり深くまでほじくって抜きましたが失敗しました。草刈り鎌などで深くまで掘って抜く必要があります。正直、大きく成長すればするほど取り除くのは難しくなる印象。注意深く見て小さいうちに取ってしまった方が楽です。

とは言ったものの、手で完全に取り除くのはおそらく無理なので、薬剤を使いたくない場合は生えたその都度除去するしかないかなと思います。大きくなるとその分土の栄養も吸い取ってしまうでしょうから、そのまま大きくなるよりはかなりマシ。だと思う、たぶん……。

薬剤を使うことに抵抗が無いのであれば、最終手段として除草剤などの力を借りるという手もアリ。ただ雑草しか生えていない場所ならともかく、花壇や畑にも平気で生えてくるので、そちらの花や作物がとばっちりを受けないようにお気を付けて。

それぞれの環境で合う駆除の方法が違うと思うので手段の決定は慎重に……

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