23年1月初頭。屋内や風の強いところだとまだまだ寒い一方、日光の当たるところは意外とそうじゃなかったり。
さて、何か変わった生き物はいないかな?と家庭菜園の葉っぱをのぞき込んで見たところ、たくさんのナナホシテントウに混じってこんなのがいました。
おっ、カメムシだ
日光が反射して見づらかったので、影作ってもう1枚撮影。少し暗くなったけど模様ははっきり見えるようになりました。
緑で模様が白赤黒と主張が激しいカメムシ。コレは初めて見ました。
どっかのお土産屋にこんな模様のやつありそう
※完全に個人の勝手なイメージで話してます
コレ何だろな~と思ってたところ、近くを通った家族が
『幼虫っぽいねコレ』…と。
あ、確かに……
言われてみれば、この丸っこい感じはカメムシの成虫というより幼虫っぽい感じがあります。
早速家に帰っていろいろと調べてみたところ、
『ミナミアオカメムシ』
もしくは
『アオクサカメムシ』
の、どちらかの『幼虫』
…ではないかな?ということはわかりました。つまり『幼虫じゃない?』の指摘が的中したわけです。あのまま1人で調べてたらたぶん躓いてました。サンキュー、マイファミリー……。
……で、何で確定でなくこの2択かというと、どうもこの2種、かなり似ているらしいのです。
見分け方自体はあるようで、もっと専門的に勉強している人ならたぶんわかるんじゃないかと思います。ただあまり詳しくない自分ではこの2種に絞るので限界でした。
自分がこの数年で撮影したカメムシは全部で約10種、そのうち幼虫と成虫両方撮れているのは今回を除いて2種類です。
例えば、
コレ(ヒメナガメ)とか、
コレ(マルシラホシカメムシ)とか。
左が幼虫で右が成虫です。
写りが悪かったり背景写っちゃったりしてる時は見やすいように描き起こしてるから写真と絵が混在してるけど大目に見て……
ヒメナガメの場合、ちょっと模様は異なりますが色味はオレンジと黒(+白)でほぼ共通。
一方、マルシラホシカメムシの場合は下半分の模様は消えてしまいますが、特徴的な2つのしらほし(白い丸模様2つ)は成虫になっても消えずに残っています。
この2種類だけ見れば、模様の形状は異なるものの割と面影を残したまま成虫になっているというか、何となく『あっコレはコレの幼虫だな』とわかるんですよね。なので、てっきりカメムシの幼虫というのはある程度成虫と似ているモンなのかと思ってたんですが、どうやらさっきのカメムシの成虫にはこんな模様は無いみたいです。
残念ながら成虫の写真は持ってないからお見せできな……いや、ちょっと待てよ……?
まだ種類を調べていない未分類のカメムシの写真が何枚かあったはず……!と思い至って、一縷の望みをかけつつフォルダを漁ってみたところ…
……コレじゃない?たぶん
1枚だけそれっぽいのを発見。
6月にナスの枝にくっついていたやつで、撮影したもののピントがずれてて少しぼやけてしまっていたため見やすいようイラストに描き起こしました。ぼやけてたので細部違うかもしれないけど大体こんな感じのはず。
問題はコレも『どっちなのか判別つかない』ってトコ……
幼虫だけじゃなく成虫も似てるらしい。
こちらも見分け方が一応あるようで、しかし残念なことに今回持っている写真だけだと判断が難しく。また仮に間違ったまま断言するのも良くないので『まあどっちかだろうな……』くらいのあたりをつける程度に留めておきたいと思います。
ただ、どっちにしても幼虫みたいな模様は消えているのがわかります。今回の写真のものはたまたま黄色い模様のある個体だったんですが、中には黄色い模様が無い全体緑色もいるそう(というかもしかしたらそっちのがポピュラーかも……?)。
因みに、蝶の幼虫よろしくカメムシの幼虫も成長段階で姿が違うみたいです。今回上げた3種はいずれも『成虫と色味が近い』上に『サイズもそこまで大きく違わない』ことから割と成虫に近い段階のものと思われます。
そんなに珍しい虫じゃないだろうし、またチャンスがあれば今度こそピントの合った写真を撮りたいものです。また成虫の緑の個体も写真に収めたいところ。
もしまた何かわかったら追記するか別記事にしようと思います。
※ほかのカメムシはこちら↓
オレンジと黒の草食カメムシ、ヒメナガメ
同じくナガメ(VSヒメナガメ)
こっちは肉食のカメムシ。蝶の幼虫を虎視眈々と狙う猛者