22年6月。見慣れない黄色と黒の蝶々を発見し、パイプにとまったのを狙って撮影。
羽は黒をベースに黄色(…というよりオレンジ色っぽい?)の模様があります。体は綺麗な青色。蛍光色に見えるけど日光の反射の関係かな…?
『キオビエダシャク』という蛾だそう。
え!?蛾!?コレが!?
そう…蛾なのである……
キ(黄色い)オビ(帯のような模様)エダシャク(尺取り虫)。特徴を捉えれば割と覚えやすいかも。
実際測ってはいないのであくまで印象で言えば、そこまで大きくはないです。たぶん羽ひろげて5~6cmくらいかな?羽の形がちょっと細いのか、全体的にスマートに見えます(黒い色も視覚に影響しているかも?)。
キオビエダシャクについて
今までに見たキオビエダシャクのイラスト(現在3枚)
まず最初に撮った写真を基に描いたもの。先ほど上げていた画像と同じです。
木の枝にとまっていたのがしばらくしたらパイプに移動しました。本当は羽の模様が撮りたかったんですが、後ろに障害物があるため残念ながら撮れず。
この後も何度か見かける機会はあったんですが、どうやら樹木の葉っぱの裏あたりに背中を下にしてとまることが多いようで、位置も低いからどうしても背中から撮るチャンスが訪れません。
一度だけ花の上に蝶々みたいにとまってるのも見たんで全然とまらないわけじゃなさそうですけど……
…と、思っていたんですが↓
約4ヶ月後の22年10月。満を持して、やっとこさ背中側からの写真を撮れました。イヌマキの葉のとまっています。
生憎距離が遠かったものだから触角が背景と混ざってよくわからず、適当に描いちゃいました。たぶんこんな感じでいい…はず。
更に3日後くらいに撮影。これは横から。地面から割と近い部分にとまってます。よ~く見ると、どうやら上の羽が少し欠けている様子(※下の羽は葉っぱに隠れてます)。
羽の状態を見た感じ結構細かい傷がありそうだったんで、羽化して割と経ってるのかな~という印象。もしかしたら3日前と同じ個体かもしれないですがちょっとわからず……。
蝶との違いはどのあたり?
蛾といえば『茶色』『夜行性で外灯に集まる』…みたいなイメージがあるんですが、こちらは鮮やかな色合いで明るい時間帯にめっちゃ飛んでます。
蛾のイメージとはちょっと異なる上記の特徴から当初の自分のように蝶と間違えてしまう人もいると思うんですが、よくよく見れば、一般に見かける蝶との違いが見られます。
1つめに、『とまるときに羽を閉じないこと』。蝶は花や葉っぱにとまった時に羽を閉じていることが多いですが、蛾は羽を広げてとまっていることが多いです。キオビエダシャクも例に漏れず、羽を広げているのをよく見ます。いちばん最初に見た時は木にとまっていたんですが、そのおかげで普段見かけない模様だとすぐに認識できました。
2つめに、『触角の形』。蝶の触角は大体スラッとしていますが、この蛾は角張ったような曲がり方をしています。例えるなら細~い針金みたいなイメージですかね?
何回か見かけた感じだと人の目線に近いくらいの高さかそれより低い位置を飛んでることが多い気がします。ただ木の枝にとまってたり地上から2メートル以上あるところあたりも飛んでるのも見たので案外そうでもないのかも。そういえば自分の初見も木の上でした。
そういやゴロさん、近くに飛んできたからめっちゃビビって悲鳴上げたっすね
あの人は蝶相手でも悲鳴上げるけどね……
※何なら飛んできた枯れ葉にも悲鳴上げてる
残念ながら害虫なので注意が必要……
最後に。綺麗な虫ではあるんですが、害虫としての知名度が高く、インターネットでも様々な自治体が注意を呼びかけています。家にイヌマキがある場合は特に注意したほうがよさそう。
★鹿児島県のホームページ(※外部サイト)↓
追記:23年2月、また発見。もうこの時期にいるのか……。