24年7月。モリモリと生えまくる雑草を眺めていたところ、緑に混じって濃いピンクの花を発見。
お、久しぶりじゃん
『ヒメマツバボタン』。
22年に一度撮影したっきり見かけてなかったので約2年ぶりの邂逅となりました。
(因みに、当時撮影後知らない間に雑草駆除で駆られてました。雑草だからね……さもありなん)
ヒメマツバボタンの大きな特徴として
・トゲのような肉厚の小さい葉
・縦でなく横に地を這うように伸びる茎
ざっと見てわかるのがこの3点。
特に花はちんまりとして何とも可愛らしい。
『ヒメ』と聞くとそのままお姫様っぽいイメージがあります。虫や花においてその名前は『小さいもの』に付いているようで、大抵その名前が付かない別の種があります。
今回で言えば『ヒメ』が付かない『マツバボタン』。
ソックリなんだよなぁ
実際は八重咲だったりカラフルだったりといろんな品種があるんだけど、おそらくいちばんポピュラーなマツバボタンはコレなんじゃないかと思います。少なくとも自分にとってマツバボタンといえばコレ一択。大体花は4cmくらいはあるかな?こっちはそこそこ大きい。
自分は先にマツバボタンのほうを知っていたので、最初ヒメマツバボタンを見たときに
『ん?マツバボ……いや何かちっさいな…何……?』
…とちょっと混乱してしまい、実のところ違う植物だということは後から知りました。正直同じような経験をした人は結構な数いるんじゃないかと思ってます。
ヒメマツバボタンは花の色や葉の形状、生え方などがソックリなので、一見本当にマツバボタンのミニチュアのよう。ただ、じ~っくりと花を見てみたところ、割と違う点があるのがわかりました。
厳密に言えば葉のサイズとかも違うんですが今回はわかりやすい花の部分にだけ触れておきますね。
色自体はソックリなんですけど、撮った写真を確認してみたところ、
・よく見ると花弁(花びら)が6枚ある
・花弁の先は少し尖っている
…に対して、
・花弁は5枚ある
・花弁の先が割れている、ハートのような形
…という違いがありました。
全体の形状が似ているので花も似ていると思い込みがちなんですけど案外そうでもないんですね。
ん~~~、しかし特にヒメマツバボタンは花小さいから気づきにくいかもしれん……
花に対する関心が高くかつ観察眼が鋭い人なら普通に気づけるのかも。生憎自分は観察眼があまり無く、描くためにじっくり写真を見たことでやっと気づくことができました。個人的には面白い発見でしたね。5mmとかのすごく小さい花よりは見やすいんですが1cmでも割と小さいんで、肉眼で観察するなら虫眼鏡があったほうがいいかも。
最後に。ヒメマツバボタンもマツバボタンも双方明るい時間帯にはきれいに咲いてますが、暗くなると閉じてお休みモードになってしまいます。一応次の日にも開くんで、もし花を観察したいのであれば明るい時間帯がチャンスです。ご参考までに。