22年10月。『ナガサキアゲハ』の幼虫がいたので写真を撮っていたんですが、よくよく見ると何か違う幼虫が混ざっていました。
アレ、何か違うような・・・・・・
どうやら『ナミアゲハ』の幼虫のよう。※写り悪くて申し訳ない
せっかくなので、『ナガサキアゲハ』の幼虫と見比べてみることにしました。
ナミアゲハとナガサキアゲハの幼虫
まだちっちゃい幼虫の比較
左が『ナミアゲハ』で右が『ナガサキアゲハ』。
どっちも1cmあるか無いかくらいの大きさなのでかなり似てはいるんだけど、よ~~~く見るとナミアゲハの方は色が黒っぽい。あと背中の白い模様が割とはっきりしているかな?
上に書いてある日付は『発見時からの日数』であって『産まれてからの日数』じゃないんで、実際のところちょっとズレてるかもしれないです……(念のため注意)
う~ん、ツノは成長するにつれ小さくなるはず…というのを考えると、上の写真の場合ナミアゲハのほうがちょっと年上?かもしれないっすね
少し大きくなった幼虫の比較
次はちょっと日付が飛びます。
(本当はもう一段階くらい前の比較ができればよかったんですがナミアゲハの幼虫はあまり撮影してなかったんで写真がありませんでした。もし次撮れたら追記で上げるかも)
おっ、何か見慣れた幼虫の雰囲気になってきましたねぇ
ナガサキアゲハの写真から体型的に近そうなものをピックアップ。
小さいうちはけっこう似ていた見た目がかなり変わってきています。
どちらも、アゲハの幼虫おなじみの大きな目玉模様ができました。だいぶそれっぽい見た目になりましたが、胸部(目玉模様があるせいで頭に見えるけど)が体全体に対して大きいこともあり、幼い印象を受けます。
ナミアゲハは背中にあった白いラインは目立たなくなり、代わりに緑色のラインができています。
ナガサキアゲハは白いラインがけっこうはっきりと残っています。真っ白というよりちょっとまだらっぽいというか、例えるなら牛乳や絵の具をはじいたような感じ?とにかくちょっと不思議な模様。
まだ小さい段階だとそこまでサイズに差は無いんですが、大きくなってくると差が見えてきます。ちんまりとしたナミアゲハに比べるとナガサキアゲハは大きいです。
次の日のナミアゲハ。昨日よりも更にそれっぽくなった気はしますが、ちょっとシワシワしてますね。うっすら体中に黄色い斑点が見えますが…初期にあったトゲの名残……?いや、違うかもしれないけど……。
だいぶ大きくなった幼虫の比較
※撮影時の日の当たり具合が異なるので全体的な色はあまり変わらないんじゃないかなと思います。
だいぶ大きくなり、体のシワはのびたのか目立たなくなりました。体全体が長くなり、しっかりしてきたように思います。
ナミアゲハの体の白いラインは無くなったのかと思っていましたが、よく見ると緑のラインの上に細く白いラインが見えます。模様が切り替わる(?)段階だと見えづらくなっていただけかも。目玉模様にちょっと赤い部分があります。
ナガサキアゲハは全体的に白い部分が多いですね。目玉模様のところも少し白いところが見えます。ナミアゲハと比べると色彩の鮮やかさはそこまでないものの、模様が太く特徴がはっきりしています。
写真だとわかりづらいんですけど、ナガサキアゲハの幼虫ってたぶん5~6cmくらいはあるんよ
(※実際測ったことは無いのであくまで目測)
えっ、でかっ!
逆にナガサキアゲハの幼虫ばかり見てる時にナミアゲハを見ると『ちっちゃ!!』てなります。
さて、最後に上げたナミアゲハの幼虫は4cmくらい?で、おそらくもう少し大きくなるんじゃないかな…と思ったんですが、どちらも途中で見失ってしまったため観察はここで終了となってしまいました(サナギになっていると信じたいのですが、まだ日数的に厳しそうだということとかなり周囲を探しても見つからなかったことから、野鳥に食べられてしまった可能性の方が高そうです……)。
できれば羽化まで見たかったのですごく残念ではありましたが、また春以降にチャンスが訪れるかもしれないので、その時はまた追記するか別記事に記録を残したいと思います。
【ナガサキアゲハ幼虫単体の観察記録】↓