『ナナホシテントウ』~7つの水玉~

ナナホシテントウ テントウムシ

春になると蝶やハチなどいろんな虫が活発に活動するようになります。その中のひとつがテントウムシ。

テントウムシにも種類がありますが、いちばんよく見かけるのがこの『ナナホシテントウ』でしょう。

ナナホシテントウってどんな虫?

ナナホシテントウの特徴

上から見た図をざっくりと描くと上のような感じです。名前に『ナナホシ(七星)』と付くように、黒い模様が7つあるのが大きな特徴です。また、頭の側面や頭と羽根の間あたりに白い模様があります。

模様は必ず7つなんでしょうか?

ナナホシテントウという種類で模様が7つ以外というのは特に聞いたことがないですね…(※私が知らないだけだったら申し訳ありません…)。ただ、何匹か写真に撮って比べてみた感じだと、個体ごとに模様の形や大きさに若干の違いがあるように思います。

模様は数えなくても何となくパッと見てナナホシとわかるくらいにはわかりやすいです。

ナナホシテントウの幼虫の特徴は?

小さくてかわいいナナホシテントウですが、我々がよく知っているのは成虫のほうで、まだ幼虫の頃は全然姿が違います。

体全体は黒く、オレンジ色(黄色)の模様が4カ所にあります。上からだと太いように見えますが、横から見ると平たいです。今まで何匹か見てきましたが、小さいものは色がはっきりとしている一方、大きいものは少し色が薄い印象。おそらく成長していくうちに色が落ち着いてくるのではないでしょうか。幼虫からさなぎを経て成虫へと変態します。

成虫は肉食でアブラムシを食べることで有名ですが、幼虫もアブラムシを食べます。一カ所にたくさんいるのを見かけたことがあるのですが、おそらくその場にアブラムシが多かったせいだと思われます。

いい餌場になっていたんでしょうねぇ…。

『テントウムシの幼虫』がたくさん!?原因は一体・・・?
22年3月某日、テントウムシの幼虫がたくさん発生しました。アブラムシが原因と思われます。

黄色いナナホシテントウ?

ナナホシテントウと言えば赤色なのですが、実は黄色いものもいます。

これは変異種とかそういうものではなく、さなぎから羽化してそれほど経っていない状態です。上のイラストは、さなぎになり始めのころに見つけて毎日見に行っていたナナホシが某日羽化していたので写真を撮り、それを元に描きました。

元々さなぎの場所を知っているか実際に飼っているかしていないとなかなか見かけないと思うんで見かけたらラッキーですね。

※羽化したばかりであまり体がしっかりしていないかもしれませんから触るのはオススメしません。そっと見守るだけにしましょう。

※サナギから羽化までの観察↓

『ナナホシテントウ』のサナギ~そして成虫へ…
ナナホシテントウのサナギは最初黄色く後から濃くなっていきます。羽化直後は赤ではなく明るい黄色。見かけたら運がいいかも。

ナナホシテントウに似た虫

大きさや配色が似た虫にこのような虫がいます。

『イタドリハムシ』というハムシの仲間です。ナナホシテントウには無い長い触角が特徴的です。赤と黒なので、ナミテントウとも似ています。

一見そこまで似てないようにも思いますが…

確かに写真や静止画だけを見ればそうなのですが、実際じっとしているとも限りませんし、動き回っているのをパッと見るとけっこう間違えますよ。特にこの虫は触角は長いですがそれを除けばサイズはかなり近いですから。

それもそうですね…。黄色と黒の配色の虫をハチと見間違えることもよくありますし。

今自分がご紹介できるのはこの1匹だけですが、他にも何か見つけたら追記したいと思います。ご参考までに。

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