夏から秋にかけて、このようなバッタを多く見かけるようになります。


このように大きいバッタに小さいバッタが乗っているのが特徴。
おんぶしているように見えるので『オンブバッタ』といいます。
オンブバッタについて
上に乗ってるのは子どもじゃなくてオス
おんぶというと親子のイメージがどうしてもあるんですが、オンブバッタの場合、上に乗ってるのは子どもじゃなくて実はオス。

あまり深く考えたことなかったけどそういえばバッタの子どもって羽が短いのよね

こんな感じで背中(腹)がむき出しになってるのが幼虫。
一方、上に乗ってるバッタはサイズこそ小さけれど羽がしっかり形成されていて腹が隠れているので成虫とわかります。
ショウリョウバッタとの違いは?
似たバッタに『ショウリョウバッタ』というのもいます。オンブバッタも単体で行動してることが多いんでその場合どっちなのか迷うかもしれません。

ショウリョウバッタはよく見れば顔が少々違います。
ただ顔部分はじっくり見ないとわからないので遠目では判断できません。

実を言うと自分もこわくて触れないから写真を何枚も撮って後から拡大して判別してる……
一番わかりやすいのはサイズじゃないでしょうか。オンブバッタは大きいほうのメスでも4~5cmくらいしかないのに対してショウリョウバッタはもっと大きいです。大きいバッタを見たらショウリョウバッタのほうと考えていいと思います。
オンブバッタの画像一覧

今まで撮影したオンブバッタをいくつかピックアップしました
大きく分けて『緑色の個体』と『茶色の個体』が存在します。
緑色の個体

横から。上に乗っているオスは羽が浮いていることが多いので腹の背中部分が見えます。幼生のときには見られなかった赤い模様があるようです。因みにメスの場合羽に隠れていてわからないんですが、たまたま羽の先が少し破れた状態の個体を見たことがあり、その際に赤い模様が確認できました。

横から見た画像。こう見ると腹部分は割とやわらかく動くっぽい(触ったことが無いのであくまで見た感じ)。
あと、写真の加工中に気づいたんですがこっちのメスは後ろ足が無いようです。雌雄どちらもたまにこういう個体を見かけます。たぶん天敵に襲われたんじゃないかと思います。
(今まで見たものだと大体右の方が欠けていたんで何か理由があるのかなと思ったんですがたまたまかな……)

前から見た状態。顔は面長で、口はだいぶ下のほうにあります。


全身が緑のものもいれば上2枚のように先端や足が少しピンクがかっている個体もいます。
因みに全身がピンクの個体もいるらしいんですが自分はまだ見たことが無いです。
茶色の個体

22年撮影の茶色個体。バジルの葉をモリモリと食べています。

25年撮影の個体。下のメスのほうだけ茶色です。

違う色でも関係ないみたい
そもそも人間と他の生物では色の見え方などが異なるといわれているので、バッタにとってはまた違う風に見えてるのかも。
今後また良い感じに撮れたら随時追加していこうと思います。



