『タンポポの花は何色か?』
そう聞かれたとき、迷わず『黄色だ』と答える人が多いと思う。というか、当たり前に黄色しかないという印象の人もいるだろう。
確かにタンポポの基本色は黄色だ。外来種であるセイヨウタンポポも元々存在する日本タンポポも花は黄色でよく似ている。
だが実は、黄色の他に白い色のタンポポも存在する。花が白いので『シロバナタンポポ』と名が付いている。ソレをジブンが初めて認識したのは数年前、植物図鑑でタンポポのページを覗いた時だった。
当時タンポポ=黄色と当然のように思っていたジブンにとっては大変衝撃的な事実だった。そして写真を見て『こういうのもあるのか』と大変ワクワクし、しかし同時に『今まで見たことがないから珍しいんだろうし、ジブンで見る機会は無いんじゃないか』とも思っていたのだ。実物を見たくてもどこに生えているのかわからないのではどうしようもないし場所にアテも無かった。
しかし、22年の春に意図せずチャンスが訪れることとなる。
用事があり少し遠出をした際、たまたま近くの坂道を登ることにした。別にそちらに用事があるわけではなかった。ただ普段近場でしか花や虫の写真を撮る機会が無いため、『何か見たこと無い小さな花でも咲いていれば勉強になるなぁ』と思ったのだ。軽い気持ちだったので特段期待していたわけでもなかった。
するとどうだろう。

…あった……!!
何と、焦がれていた白いタンポポがそこかしこに生えていたのだ。

これは当時の写真をもとに描き起こしたものである。
本当に、普通のタンポポを白くしたような感じだ。敢えて言えば花びらのボリュームがちょっと控えめな気がしたが個体差もあるだろうから断言はできない。
ただ、全部真っ白…というわけではない。中心はおしべとめしべが生えている影響か黄色っぽくなっている。

形状は普通のタンポポと似てるしそっちもおしべとめしべは黄色いんだけど、あっちは全体が黄色いからほぼ目立たないんだよなぁ
葉っぱの形状はちょっと細めのギザギザ。ものによるかもだが、一応ネット検索で探してみたシロバナタンポポも同様のギザ葉が多そうという印象。因みに普通のタンポポの葉の形状はあまりギザギザしていないものも写真では結構見かけるが、少なくともジブンの住む県内で撮影したタンポポはほぼ全てギザ葉であった。理由はよくわからない。ただ遺伝かなァ…とは思っている(※そのへんはおそらく専門で研究している方のが詳しいだろうが、ジブンはあくまで一般人なのでこれは勝手な予想である)。
たまたま、本当にたまたまだった。この時登らなかったら今でもジブンは実物を見ないままだったかもしれない。実際約3年経った現在、未だにほかの場所で見たことがない。やっぱりシロバナタンポポはタンポポ界のレア枠なんだと思う。
その場所は個人的に行けない距離ではないものの、そこそこ遠いので年1回行くか行かないかという感じである。余程のことがなければおそらく今も自生しているんだろうことは予想できるので、春に行く機会があればまた少し坂を登ってみようか…と、今から思いを馳せているのである。