先日、「オレンジ色の蝶々がいたよ」と言われたので見に行ってみました。
夏場で見かけるオレンジの蝶といえば『キタテハ』とか『ベニシジミ』とかいますがさてはて…?
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『タテハモドキ』だ!
タテハモドキでした。タテハチョウの仲間ですね。かなり大きい目玉模様(しかもハイライトのような白い部分もあってだいぶリアル)が特徴的な蝶で、しばしば見かけます。今回の個体はちょっと羽が欠けてしまっていました。厳しい環境を生き延びてきたんでしょう。
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羽を閉じた状態はこんな感じ。あまり目立たない薄茶色をベースに縞のような濃い模様と小さい目玉みたいな模様があります。
タテハモドキは季節によってちょっと特徴が異なり、『夏型』『秋型』と呼ばれています。上のような模様があるものは夏型。実を言うと、個人的に夏型の実物を見るのは初めてだったんでちょっと感動。今まで11月、3月にそれぞれ遭遇して写真を撮っているんですが、どれも秋型だったんですよね。
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自分、『夏型』の反対でよく『冬型』って間違えて言っちゃうんだけど、よく考えたら冬は寒いからいないもんね……。
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こっちが秋型。縞模様や目玉模様は見当たらず、枯れ葉に似たカサカサしてそうな見た目。
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光の関係で上記みたいに模様が透けて見えることがあるんで間違えやすいんですが、これは秋型です。(中心の黒い部分は上下の羽が重なってる部分)
羽の形状も若干違って、秋型は尖っているけれど夏型はそこまでないです。最初開いた状態を見た時に模様は同じはずなのに違和感を感じたのはおそらくそこ。秋型は特に羽の上の部分がフックのような尖り方というか、端っこを丸くくりぬいたようなかなり特徴的な形なので、その印象が強すぎたっぽいです。
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こちら側から見た方がわかりやすい気がする。
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模様や色は同じでも形状が違うとパッとみたとき違うものと判断しちゃうの、面白いね
秋に見たものと比べて何か夏型は小さい気はしたんですが、特に夏型が小さいという話は聞いたことない(自分が知らないだけかもだけど)し、秋型も2日続けて見かけたとき2日目の個体は小さかったように記憶しているんで個体差でしょうね、たぶん。
夏型はまだあまり見かけてないので、また写真撮れたらいいな~と思ってます。